
お墓は住宅と同じで、年数が経過するとどうしても定期的な補修が必要となってきます。ここでは弊社でのリフォームと補修の違いについてお話したいと思います。
・リフォーム-「修理しても維持していけないお墓」
・補修-「傷んでいる箇所を直すことで対応できるお墓」
という考え方をしております。
これは出来るだけ今あるお墓を大切にしていただきたいからです。
とは言え、石は自然のものですから全てというわけにはいきません。石の状態を見極めて、補修なのかリフォームなのかを判断し対応しております。少しでも気になった場所などがありましたら、早めに石材店に見てもらうのが良いと思います。
墓石以外をすべて新しくしたリフォーム例です。門を配して墓石周りも手の込んだ豪華な造りに仕上げました。
*墓石、お地蔵さまは既存のものです
お墓の中に入り足元に砂利などが敷いてある場合、床に石を敷くことができます。草が生えるのを防止し、掃除がし易くなります。
この様に墨を入れ直すことにより、文字がはっきりと見えるようになりました。古くなった墨、コケ、ゴミ、クモの巣などがひどい場合は、墓石専用洗浄機を使用してキレイに汚れを落としてから墨入れを行っております。これにより墨もちも良くなります。
写真のような合金製のものは古くなると金属同士がくっつき接合部から傷んでしまうため、耐久性のあるステンレス製のものを使用することをお勧めいたします。Afterの写真は線香・防風ろうそく・花立がセットになったものです。もちろん、単品での取付もしております。
この墓石は御影石と軟石で出来ており、下側の軟石の部分にひび割れ、欠けがあり補修できない状態だったため、その部分を新しく御影石にすることで解決いたしました。
墓石に刻んでいる戒名、法名が一杯になったら墓誌に移すことをお勧めいたします。その際、墓石に刻んでいる戒名、法名をそのまま残すのか?それとも綺麗に磨き落とすのか?など、すべて弊社で出来ますのでご相談ください。
墓石周りのブロック塀が古くなりひび割れなどがあったため新しくリフォームすることになりました。入り口は段差のないスムーズに出入りできる設計で、お参りするスペースも広くとることで明るい雰囲気になりました。 墓石、灯篭は既存のものです
beforeの写真を見ると墓石の目地が切れ、石と石の間が広がってきていることがわかります。石が元にあった場所から動き、時間が経過すればするほど開きは大きくなってくるため最悪、墓石が倒壊してしまう恐れもございます。
またお墓に床石を敷いている場合、目地が切れていたらすぐに補修してください。目地の間から水が入り、凍結することにより石が持ち上がる恐れがある為です。
一度持ち上がってしまうと補修するのに手間もかかり、費用も余計に掛かってしまいます。お墓のメンテナンスで目地の補修は一番大切であり、そうならないためにも早めに点検することをお勧めいたします。
弊社では、目地の古いシール材、モルタルをしっかり除去した後、その都度使い捨てのキレイなウエスで汚れを丁寧に拭きあげてから、コ―キング作業またはモルタル作業を行います。この下地処理をしっかり行うことにより目地も長持ちするようになります。御影石の目地に使う材料のシール材は劣化に強い石材専用のものを使用し、軟石の目地に使う材料のモルタルには粘度の高い補修用モルタルを使用しております。
上記のケースはあくまで一例ですので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
また、お客様のご予算に合わせ、現場の状況を見てその中で最善だと思われる方法をご提案させていただきます。